前節、首位の川崎フロンターレ相手に快勝したセレッソ。
リーグ戦ホーム初勝利に向けて柏レイソルと戦いましたが、前半25分のサヴィオの個人技によるロングカウンターで失点。
途中交代選手を使いながらプレー強度を高めて追いつこうとするも最後まで得点を奪えずに敗戦になりました。
ここまで数試合、得点力を見せてきたセレッソでしたが柏のプレースピードと守備の強固さを打ち破ることができませんでした。
目次
中2日の影響
第7節はセレッソと柏のみ中2日での火曜開催。
両チームともに走力を重視している戦い方をするので、中2日の影響がどう出るかが気になるところでした。
セレッソの狙いは前節川崎戦と同じく前からの守備で自由を奪いショートカウンターを狙う形。
一方で柏は運動量を上げると共にプレースピードを上げ、セレッソが考える時間も奪ってくるようなサッカー。
柏は前節磐田戦や前々節名古屋戦でもプレースピードと運動量が売りのサッカーをしており、中2日の影響が出るかと思いきや走力はなかなか落ちませんでした。
一方のセレッソは柏のポジショニングの変化に対して人をなかなか捕まえることができません。
小屋松の時には最終ライン近くまで下がるようなアップダウンや、ドッジのポジショニングの巧みさ。
と思えば一瞬の隙をついて三丸やサヴィオがドリブルで仕掛けてくる。
セレッソは中2日で運動量が落ちたとかではなく、中2日では柏の動きに対する準備を整えきれなかったのかなと思いました。
■山田寛人 選手
https://www.cerezo.jp/matches/2022-04-05/
「(前節の)川崎フロンターレ戦でうまくいって、今節は相手のサッカーも全く違う中で、同じやり方をしてしまった。もちろん、同じやり方で勝てれば良かったですが、もちろん、そんなに毎回キレイに守備がハマるわけでもない。今日は、相手の方が割り切って蹴って、セカンドボールを拾うところで負けていました。相手のやりたいように、ハマったのかなという印象です。あとは、川崎戦より距離感も悪く、出す方も受ける方も孤立してしまったと思います」
試合後の山田のコメントでもそれは伺えますが、柏のほうが自分たちのサッカーをシンプルに遂行していて、一方でセレッソは柏の戦い方に合わせさせられていたような印象でした。
捕まえづらい柏の中盤
柏の中盤は本当に捕まえづらかったです。
特にドッジのポジショニングが凄く捕まえづらかった。
川崎戦ではアンカー対策として、加藤と山田がアンカーの橘田へのパスコースを切りつつ、加藤がプレッシャーをかけて抑えていました。
この柏戦では3バックでボールを動かされてドッジへのボールをなかなか制限できないし、ドッジ自身も高めの位置に移動したり、はたまた戸嶋が下がってドッジとのダブルボランチのような形になったりと動きを制限することができません。
セレッソも乾が中に絞ったり加藤、山田が戻ったりと工夫を見せていましたが守備がなかなかハマりきらず、柏の走力サッカーにお付き合いする形で走り回る展開になっていました。
ロングカウンターからの失点
それでもボールを奪った後は加藤、山田の裏への飛び出しだったり乾や山中の左サイドの連携で攻撃に転じていました。
しかしチャンスが生まれそうかなと思っていた前半25分。
警戒していたはずのカウンターで先制点を奪われます。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) April 5, 2022
🏆 明治安田生命J1リーグ 第7節
🆚 C大阪vs柏
🔢 0-1
⌚️ 25分
⚽️ #細谷真大(柏)#Jリーグ#C大阪柏
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前に人数をかけていたこともあり乾がボールロストした後に一気に縦に運ばれます。
サヴィオの独走に対してスライディングで行くけど剥がされ、そのあと西尾も体の重心を下げたところを突かれて一気に裏のスペースに飛び出す。
ヨニッチは細谷へのパスコースを切りながら寄せましたけど、サヴィオが一方上手で細谷へのパスを通して、あとは細谷が流し込みました。
W杯ベルギー戦のデブライネのカウンターを思い出させるようなロングカウンター。
守備の硬い柏に対して痛い痛い失点となりました。
準備していたものがハマらなかったときにどうするか
後半に入ると加藤に代えて北野を投入。
後半すぐには山中のパスに北野が飛び出して、中で待っていた山田がターンからのシュートでネットを揺らすもののこれは北野がオフサイド。
リプレイ見てもオフサイドか分からないぐらいギリギリだったので本当に惜しかった。
62分には足に不安のある乾に変えてパトリッキを投入。
ドリブルやクロスなど好機を作るものの柏の3センターバックの硬さを崩すことができない。
その後もシュートチャンスは作りながらも決定的な崩しが出来ない間に徐々にセレッソの走力が落ちてきて、そのまま敗戦となりました。
Q:ボールを握った中でどう崩すかは、まだまだ課題でもある?
https://www.cerezo.jp/matches/2022-04-05/
「ニアゾーンの角を取ることは意識していましたが、今日は相手が5バックということもあり、いい形では取れなかったです。逆に、5バックなので、(自分たちの)DFラインやボランチでもう少しうまく回せるはずでしたが、そこもあまりうまくいかなかった。どう改善していくかは、突き詰める必要はあると思います」
柏は5バックということもあって、山田のコメントにあるようにDFラインやボランチでボールを回しながら柏の選手を動かすという選択肢もあったと思います。
ただ柏の前線のプレスが早くてビルドアップすること自体に怖さが生まれてしまう点と、セレッソの攻撃が裏を狙うことがメインにあるので、恐らく心理的に早く前に運びたいという意識が出てしまったんだと思います。
その結果、柏の狙っているプレースピードの早いサッカーにお付き合いすることになりました。
中2日という短い準備期間で響いたのは体力面よりも、どういう戦い方をするかだったり、上手く行かないときにどう変化をつけるかという意思疎通のすり合わせの時間だったのかもしれないです。
前からハメにいくサッカーは相手の立ち位置や出方を把握した上で動きを封じる形。
当然その把握ができない試合も生まれてくるわけで、その時のセレッソの形を作っていかなければならないんだと思います。
その他
敗戦にはなりましたがサヴィオの個人技でやられたあのカウンターさえ防げていたら、押し込むシーンもありましたのでもう少しやれていたのかなという気持ちもあります。
本当に現代サッカーは1点目が重くのしかかります。
途中交代で入った北野のスピード、パトリッキのドリブルなど変化をつける方法はあったので、それらをなんとか得点につなげたかった。
パトリッキはまだコンディションは完全じゃないとの事なので、これからどういうプレーをしてくれるのか期待したいところ。
あと試合内容以外の話になりますけど、第7節まで来てホーム戦未勝利。
やっぱりサッカーはホームゲームにて勝利をしないとチームは盛り上がりにくいなと感じています。
勝利後のサポーター仲間同士での楽しい会話。
そして帰ってから試合を見返したり、SNSに写真を載せたりで勝利の余韻に浸る。
勝利でこそ盛り上がるものって沢山あるので、次のホームゲームこそはと思っています。
ちなみにサクラマンカイバルで駒川商店街のお店を回っていたところ、駒川商店街のお店は火曜が休みのところが多いとのことで、この火曜開催の柏戦を見に行こうとしてるバル参加店舗さんが多かったんです。
できれば勝利の試合を見に来てほしかったけど、お互いが走りあったこの1戦を楽しんでくれてたらいいな。
今度お店に行って感想を聞いて来ようと思います。
🌸柏戦の選手・監督コメントを更新しました🌸
— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) April 5, 2022
本日の選手コメントは、#山田寛人 、#西尾隆矢 選手です🎙
🗣コメントはこちら👇https://t.co/et39zLYGNr#セレッソ大阪 pic.twitter.com/5Vt5oWtdYO