「ハチドリのひとしずく食堂」のおばんざいの話

2022.3.12 J1第4節 清水エスパルスvsセレッソ大阪 試合レビュー

今年に入ってリーグ戦、カップ戦と連戦が続いていましたが、この清水戦は1週間開いてのゲーム。

そのおかげもあってか準備が上手く行ったようで、清水の自由をプレスで奪いながらリズムを作り、左サイドバック山中のクロスから2得点と、途中交代で入った上門がリーグ初ゴールと3得点。
3-1という良い結果でリーグ戦初勝利を収めることができました。

前節終了時は17位でしたけどこの結果で7位にステップアップ。
気持ちもちょっと楽になったかな。

ぼくはあまり鬼門とか考えないタイプなんですけど清水のホームゲームでは18年間勝っていませんでした。
でもこれだけ選手が入れ替わったら苦手意識とか関係なくなるんじゃないかなってぐらい今日の試合はメンバーをいじってきていて、自然な形で試合に入れたと思いました。

セレッソと清水は守備の形が両方とも4-4-2になるんですけど、セレッソのほうが清水の動きをうまく抑え込めていました。

セレッソのボール非保持時は清水にフリーの選手を作らせずに自由を奪う。

そしてボール保持時は初先発の山田が裏へ走る動きで縦パスを引き出したり、左サイドでは為田、山中、原川の3人の連携が良くて、そこから中央の清武を使うみたいな形で清水に守備の的をしぼらせない。

先制点はオウンゴール扱いにはなったけれども、山中の位置取りもクロス精度も凄く高くてスタメンを勝ち取った理由がよくわかるパフォーマンスでした。

いやほんとにクロス精度すごい。

後半にも山中は奥埜のゴールをアシスト。

1点目と2点目を見比べて貰うと面白いんですけど、1点目は前にすっとドリブルでボールを運んでからクロスしたのに対して、2点目はボールを運ばずにコンパクトな振りでいきなりクロスを上げてるんですよね。

ディフェンスする側からしたらドリブルなのかクロスなのかで守備に迷いが生じるし、山中のクロスの形のバリエーションの多さが上回っての実質2アシストだったなと思いました。

同点に追いつかれた後でちょっと嫌な空気感はありましたけど、奥埜も素晴らしいポジショニングだったしセレッソに流れを引き戻した2点目でした。

Q:クロスから2得点をお膳立てした山中選手。先発起用の意図について
「亮輔に関しては、キャンプから非常に高いパフォーマンスを発揮してくれていました。丸橋という素晴らしい左サイドバックがいるのですが、切磋琢磨しながら、いい準備をしてくれていました。日々、競争を促している中で、このタイミングで、亮輔がポジションを勝ち取って試合に出場した、ということです」

https://www.cerezo.jp/matches/2022-03-12/

やっぱりマルには愛着はあるので試合には出て欲しいけれども、山中という経験も技術もある選手が同じポジションに入って切磋琢磨してくれるっていうのはチームにとっていいことだと思う。

強いチームは誰が出てもパフォーマンスを出せるチームだと思うし、丸橋山中の左サイドバック以外でも色々な競争が行われ続けたらいいなと思います。

そうすることでリーグ戦もカップ戦もチームとして高い水準で試合を運べるようになる。

最後、駄目押しとなった上門のゴールだけどキーパーとの1vs1のシーンがすごい。

体の向き、顔の角度はさもニアを狙う姿勢なんだけれどもインパクトの瞬間にファーに流し込むように蹴ってる。

あとはゴールキーパーを冷静に見て、流し込むだけでした」って言ってるからキーパーを見てからニアかファーか決めたのかも。

キーパーとの1vs1の駆け引きを知っているプレーだし、冷静さもキックのスキルもすごい。

ミドルシュートばかり目立ってたけど、ここまでシュート能力が高いとはって感じ。
今後のゴールにも期待です。

Q:1得点1アシストと活躍した奥埜選手について。開幕以降、本来のパフォーマンスを発揮し切れていないように映る試合もあったが、今季、ここまでの彼をどうご覧になって、今節も先発で送り出すことに関して、揺らがない部分はありましたか?
「奥埜に関しては、キャンプではケガでコンディションを上げることができない状態でした。その中で、ギリギリの状態で開幕を迎えて、この5連戦もよくやってくれていました。彼とも付き合いは長いですが、信頼は変わらず高いモノがあります。今回は、彼のパフォーマンスがより上がるために、戦術的な立ち位置や役割を変えて臨みました。そこで彼の良さが出たと思います。改めて、彼の試合を読む力、戦術眼を示してくれたと思います」

https://www.cerezo.jp/matches/2022-03-12/

最後に奥埜の話。

原川とバランスを取りながら右の高めに位置取りして清水ディフェンダーにプレッシャーを与えていました。

得点シーンではそんな隠密なプレーが功を奏し、山田と同時に飛び込むことでキーパーも反応できない見事なシュート。

それに90分トータルで約13km走る運動量なのに、83分という終盤に上門への見事なフライスルーパス。
頼れる男が帰ってきたなって感じがしました。

キヨも負傷で交代したし、走る時間が長くて選手負担が大きいサッカーをやってるのかなとも感じるけど、奥埜のようにコンディション上げてくれる選手と共に上手く落としどころを見つけられたらなと思う。

まだまだ発展途上の今年のセレッソではあるけれども、試合に出た選手は逆にアピールするチャンスだと思うしそれぞれの良さを出しながら勝利を目指して突き進んでほしいな。