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2022.7.13 天皇杯 4回戦 名古屋グランパスvsセレッソ大阪 試合レビュー

夏のリーグ戦の間に行われた天皇杯4回戦。
セレッソ大阪はヨドコウ桜スタジアムで名古屋グランパスを迎え入れての試合となりました。

中2日で大阪ダービーが控えていることもあり先発8人を変更。
そしてキムジンヒョン、ヨニッチ、奥埜らのずっと試合に出続けていた選手はベンチからも外す形でこの試合に挑みます。

前半はセレッソペースで進んでオウンゴールから1点をリードして折り返すも、後半からは名古屋がリズムを取り戻してくる展開。
1度はセットプレーで追いつかれますが、進藤の美しいクロスと為田のシュートで勝ち越し。
セレッソはベスト8に進む結果となりました。

4-4-2のコンパクトな守備でリズムをつかむ

セレッソは序盤から守備でリズムを作ります。

中央をしっかり締めて中央から入ってくるボールを遮断。
中盤で起点となるレオシルバに自由を与えない。

名古屋は大外のウイングバックを使ってセレッソのブロックの外から攻撃を組み立てようとしますが、名古屋の前線は高さが無いのでクロスは通りにくいし、ショートパスで中に入ってこようとしてもセレッソのブロックが侵入を防ぐ形。

セレッソはその守備を活かして前半7分に先制。
山田の守備からパトリッキがドリブルで縦に運んでクロス。

タガートへのクロスはクリアされるも、このクリアボールがネットを揺らしてオウンゴールで先制しました。

その後もセレッソがペースを握る展開だったのでできれば2点目を奪いたかったけれども前半は1-0で折り返しました。

ハーフタイムのアクシデント

ハーフタイムにタガート→上門、原川→岡澤の交代。
リアルタイムでは分からなかったんですが、試合後のコメントを見ると2人は負傷の可能性があるということでの交代だったようです。

タガートは前回交代になった箇所は問題なかったようですけど小菊監督は「少し違う所で違和感を訴えたので。今後、症状を見ながら検査が必要になるかも知れませんが、現在、ドクターからの報告は受けていない状況です」とコメントしています。

また原川は「原川もアフターでファウルを受けたシーンで、少し捻挫の可能性がありました。無理はさせたくないということで、交代させました」とのこと。

一方の名古屋は森下、柿谷を投入。
柿谷、阿部が中盤に下りてきて中盤の組み立てのサポートに入る時間が増えてきて名古屋のボール保持が安定してきます。

しかし1点リードのセレッソはそのリードを活かしながらブロックを作り、決定機を複数作っていきます。
だけどこれが決まらないと逆風が吹くのがサッカーというもの。
69分に途中出場で入ったマテウスに直接FKを決められて1-1に。

夏場の残り20分という疲労が見える時間帯での失点に嫌な空気が生まれますが、その空気を吹き飛ばしたのが進藤と為田でした。
お互いに中盤の動きが重くなっていた88分、進藤が遠目からアーリークロス。
加藤がニアに走ってディフェンスを引っ張り、その空いたスペースに飛び込んだのが為田。

「そうですね。進藤選手のボールの置き所でクロスを上げることは分かりましたし、FWの選手の動きで、あそこにスペースがポッカリ空いたのは分かったので。小菊さんも、クロスに対して逆サイドの選手がしっかり入ることはいつも言われています。FWがうまくつってくれて、逆サイドの選手が入る形を試合で出せたと思います」

https://www.cerezo.jp/matches/2022-07-13/

という為田のコメントにある通り、練習してきた形で勝ち越し点。
これが決勝点となってセレッソはベスト8に駒を進めました。

その他

中2日で次のリーグ戦が待っていることを考えるとスタメンを入れ替える必要があったセレッソ。
だけど今日の試合、特に前半を見る限りだとリーグスタメン組とそれ以外の選手の差が埋まってきているなと感じました。

埋まってきているというよりも誰が出てもチームとして形になっているという言い方の方が適切かも。
それだけチームとしてのやり方が定まってきて、どの選手が出てもチームのやろうとしている形を実行できるみたいに感じました。

それと同時に例えばパトリッキならばスピード、為田は次のプレーが読めない独特のテンポ感など同じポジションでもそれぞれの選手が持ち味を出せてます。

清武の負傷でチームがどうなるかみんな不安になっていたかと思いますが、全ての選手が練習からきっちり準備をして持ち味を出そうとしているからこそ清武が居なくなってもチームとして形を保てているんだなと思いました。

あと西尾のこのコメントも紹介しておきます。

Q:前回のダービーでは出場がなかったが、今回は出場して勝利したい思いも?
「そうですね。前は体調を崩して出られなかったですが、ダービーはアカデミーの頃から違った雰囲気ですし、絶対に負けられない相手。勝つか負けるかで全然、違う。試合に出られるように、明日、明後日と練習からアピールしていきたいです。出ることができれば、無失点を意識して勝てるように頑張ります」

https://www.cerezo.jp/matches/2022-07-13/

ダービーの重みはサッカー選手ならばみんな分かっていると思うけれども、大阪ダービーの空気感っていうのは西尾のようなユース出身の選手ってよく分かっているし、試合に出たい想いが強いこと自体うれしいなと感じています。

順位とかその時のチーム状況とか関係なく何か起こるのが大阪ダービー。
ACL出場圏内の3位にもぐりこむために必勝しましょう。